石羽根発電所
ISHIBANE PLANT
早春の融水が
北上台地の隅々を
潤してゆく

日本初の複合ダム、
発電+灌漑の
役割を担う

発電所の歩み

岩手県5大ダムの一つ「湯田ダム」の下流に位置する「石羽根ダム」は、1952年、北上市和賀町山口地内の和賀川に農業用水供給と自家用発電を目的に着工されました。最大取水40㎥/s、5,700kWの発電能力を持つダム式発電所として1954年、東北電気製鉄(株)「石羽根発電所1号機」が竣工しました。1970年には東北重化学工業(株)と社名を変更、1975年には日本重化学工業(株)に吸収合併されますが、その後、1984年11月、同社から分離、和賀川水力(株)「石羽根発電所」として独立しました。1987年3月には出水時の発電増を目的に最大取水37.5㎥/s、最大出力5,000kWの2号機が完成、日本重化学工業(株)南岩手工場への供給増を図りました。吸収合併により2003年10月に東北水力地熱(株)となり、売電先を東北電力(株)とし、さらに2015年7月には合併により東北自然エネルギーが引き継ぎ、現在1・2号機合計最大10,800kWを発電しています。

石羽根発電所の特徴

「石羽根発電所」の取水源「石羽根ダム」は農業用水取水堰として、北上・花巻市の2市にまたがる約4,200haの水田地帯を潤す供給源となっており、上流の「湯田ダム」を水源とする「仙人発電所」と「和賀川発電所」との一体運用により、安定した農業用水の確保によって地域農業の発展に寄与しています。