日中発電所
NITCHU PLANT
厳しくも美しい
自然と人の営みを
融合させる発電所

喜多方地方の大きな水瓶「日中ダム」と互いに支え、
“結”の精神で発電する

発電所の歩み

日中発電所は、日中ダムに付随した水力発電所です。喜多方市熱塩加納町熱塩地内の一級河川阿賀野川水系押切川上流部に、会津北部地区のかんがい用水の補給と治水、喜多方市の水道用水の供給と発電を目的として、農林水産省が建設した「日中ダム」を利用し、発電を行っています。1991年竣工、1995年7月に運用を開始しましたが、電力自由化を控えた2005年3月31日に福島県企業局から東星興業へ事業譲渡されました。その後、2015年7月1日の会社合併により、当社東北自然エネルギーが運営しています。ダム周辺のブナの森には、多くの野生動物が生息し、ダム湖畔にある飯森山登山道は、沢登りの名所としても知られています。また、夏の「森と湖に親しむ旬間」には「日中ひざわ湖まつり」が開催され、地域をはじめ多くの方々に親しまれています。

日中発電所の特徴

日中発電所は、その源を山形県境の飯森山(標高1,595m)に発しています。阿賀野川水系押切川の上流に建つ日中ダムの利水放流水を利用するダム式発電所で、ダム左岸側にダム放流施設として設置された取水塔より最大使用水量2.50㎥/sを取水し、延長692.14mの水圧管路によりフランシス水車に導入、最大有効落差88.74mの水力を生かし、最大出力1,700kWの発電を行っています。使用した水は延長2.99mの放水路より、ダム放流施設末端部減勢池に放流しています。