小谷発電所
OYA PLANT
この里の水は、
会津平野を悠然と横断し、
やがて日本海へとそそぐ

世界35例目の
チューブラ水車が
回る発電所

発電所の歩み

小谷発電所は福島県営の中水力発電事業の第1号地点として建設され、1990年7月1日に営業運転が開始されました。
小谷発電所の建設地点は、一級河川阿賀野川水系阿賀川の中流部で、山岳部と会津盆地の境界付近に位置しており、会津若松市中心部より南に約13km、芦ノ牧温泉より約2.5km下流、国道118号沿いの交通至便な場所にあります。
この地点は、上流の流域面積が847.6㎢と広大で、かつ積雪地帯であることから、流量が豊富で、小谷砂防ダムの遊休落差の利用は従来から注目されていました。
その後、福島県では、民間事業者への譲渡の方向が出され、2003年6月の「企業局事業見直し実行計画」に基づき譲渡手続きが進められ、平成2005年に当社に対して、県が所有する4カ所(小谷、真野、日中、庭坂)全ての水力発電の営業譲渡を行い、同年4月1日から自社設備としての営業運転を開始しました。

小谷発電所の特徴

小谷発電所は、会津若松市大戸町大字小谷地内の一級河川阿賀野川水系阿賀川に設置されている小谷砂防ダムの遊休落差約10mを利用して発電を行うダム式発電所です。ダム左岸50m上流より取水し、バルブ水車(チューブラ水車)に導入、最大出力3,300kWの発電を行い、下流70mに放流しています。横軸バルブ水車は、おおむね20m以下の極低落差で流量が豊富な個所に適し、水力エネルギーを有効かつ経済的に生みだせる機種として開発されました。国内のバルブ水車を設置順でみると、小谷発電所は19カ所目(22台目)で、海外を含めると35カ所目(52台目)になります。水の量によって羽根の角度を変え、常に高効率で、水の流れがほぼ直線的に軸に沿って流れる構造になっているのが特徴です。