玉川発電所
TAMAGAWA PLANT
飯豊山を仰ぎ見て 静ヒツ
白い森の郷に建つ発電所

流量豊富な
玉川の水を
聚合し発電する

発電所の歩み

荒川水系玉川は、豪雪地帯で知られる山形県西置賜郡小国町の南西部を流れる一級河川です。流量が豊富で勾配も大きく、古くから電源開発が行われてきました。
山形県西置賜郡小国町にある玉川発電所は、1984年、日本重化学工業の自家用発電所として建設されました。主要生産品である合金鉄(フェロアロイ)の生産に多くの電力を消費することから、豊かな玉川の水量を利用し安定した自家用電力を確保したいと計画されました。しかし、1997年、フェロアロイ生産計画等の減少や、自社発電所の発生電力量が過剰になったことに伴い、社内効率化の必要性を図り1998年12月に東星興業へ事業譲渡。その後、2015年7月1日の会社合併により、当社東北自然エネルギーが運営しています。発電所設備の巡視点検業務などの保守業務は、小国事業所が管理しています。

玉川発電所の特徴

玉川は、山形・新潟・福島の県境にある飯豊山(2,105m)に源を発し、途中小国内川を合わせて北上、小国町西方約5km付近にて荒川と合流する一級河川です。玉川発電所は、荒川水系玉川の中流部に位置しており、1938年12月に運転を開始した当社、長者原発電所(12,900kW)の直下流玉川本流および支流小国内川から合計最大20㎥/sを取水しています。導水路約4,000m、水圧鉄管約110mにより60.56mの最大有効落差を得て、最大出力10,200kWの発電を行う水路式発電所です。発電に使用した水は、放水路を経て玉川へ放水。長者原発電所と玉川発電所、玉川第二発電所三つの最大出力合計は、水系全体で36,000kW。山形県内有数の電源地帯となっています。発電した電力は小国玉川支線連系送電線を経て全量を東北電力(株)に卸供給しています。