和賀川発電所
WAGAKAWA PLANT
奥羽の山塊、
脊梁山脈より出ずる
和賀川の水物語

隣り合う
県営仙人発電所と
一体運用

発電所の歩み

初代の旧「和賀川発電所」は、地域に産出する良質な鉄鉱石から低燐銑鉄を生産する東北振興化学(株)の自家用ダム式発電所として、1940年2月に、認可出力15,500kW(7,750kW×2台)で運転を開始しました。その後、国により建設が進められた「湯田ダム」貯水池内に自家用大荒沢ダムが水没することになり、大荒沢ダムと旧和賀川発電所を廃止し、補償として湯田ダム使用権と代替発電所を取得、1963年12月、新たに「和賀川発電所」として運転を開始しました。新「和賀川発電所」は、同時に建設された「仙人発電所(18,800kW×2基・岩手県企業局所管)」と湯田ダムの貯水を利用した共同運転管理の水力発電所として運用を行っています。東北重化学工業(株)、日本重化学工業(株)、日重水力(株)、東北水力地熱(株)と、社名の変更と吸収合併を経て、2015年7月から東北自然エネルギーが継承し最大16,300kWを出力、全量を東北電力(株)に売電しています。

和賀川発電所の特徴

「湯田ダム」の水を利用する「仙人発電所」と「和賀川発電所」の最大出力は53,900kWで、26,550世帯分(1世帯当たり2kWを使用の場合)の供給力にあたります。和賀川流域の扇状地は水源に恵まれない地域でしたが、湯田ダムの完成により豊かな農地となり、治水により和賀川流域の水害も減りました。